「俳句作り」
〜野口芳宏氏の実践(第一著作集)の修正追試〜
説明 今日は,「俳句」を作ります。 |
説明 作る前に,確認です。 発問 俳句は,何音,何音,何音でできていますか。 |
説明 五,七,五の中に,必ず入れないといけない言葉があります。 発門 何語と言いますか。(季語) |
発問 季語とは何ですか。 |
説明 では,季語を入れて「五,七,五」になる俳句を作ってみましょう。 |
説明 「季語」を指定します。 指示 「ひまわり」(滝,スイカ,こたつ,かき氷)でそれぞれ俳句を五つ以上作り なさい。 時間は5分です。 |
指示 「1番いい」と思うものを一つ選んで○を付けなさい。 指示 ○を付けた人は,黒板に書きなさい。(最後に名前も書きなさい。) |
発問 この中で,1番「おもしろくない」「当たり前すぎる」「個性的でない」とい うのは,どれですか。 指示 ノ−トに番号を書きなさい。 |
説明 俳句は,創作です。創作の「創」というのは,あるものを「創り出す」,初め て作るという意味ですから,ものまねであってはいけません。 また,創作ですから,そこにその人しか感じることのできない「個性的な発見 」が必要です。 また,「本当にそうだ」と実感できること,正直に伝えることが創作では大事 だと思います。 |
発問 「1番いい」と思う俳句を一つ選んで,ノ−トに番号を書きなさい。 |
説明 最後に大事な話をします。 俳句作りは,「創作」です。言い換えると「芸術活動」です。 芸術活動で1番大事なことは,正直ということです。「素直に感じたものがそ のまま作品に生きていく」ということが大切です。 うそがいけません。「感じてもないことを書く」のはうそです。 腹のそこから「そうだ」と感じたこと,実感したことを書くのが創作です。 だから,俳句作りのキ−ワ−ドは「真実,実感」です。 「本当にそうだ」と腹のそこから実感したことを書く,自分にしかかけない書 き方で書く,それが本当の創作だと思います。 |
説明 「個性的な発見」ということで次のような句があります。 | ||
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蚊取線香 灰は静かに 火を追えり |
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こういう発見はなかなかできません。 「真実,実感」ということで次のような句があります。 | ||
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伸びきらぬ 足に浅間の 風涼し |
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これは,カリエスを病んでいる人の作品です。 心が暗くなっているのではなく,こういう運命と生きている。こういう作品 はなかなかできない。 |